ご挨拶

来る2023年1月24(火)~27(金)に、第75回山田コンファレンス「Origin of left-right asymmetry in animals」を理化学研究所 生命機能科学研究センター(BDR)神戸キャンパスにて開催いたします。山田コンファレンスは、山田科学振興財団が支援する、自然科学の基礎的分野をテーマとする国際学術集会であり、最先端の研究をしている研究者による高いレベルの討論を行うことを目的とした国際会議です。

今回のコンファレンスは、体の左右非対称性がテーマです。 動物の体は外見上は左右対称ですが、内部の器官は形・位置・大きさなどにおいて非対称です。そのような左右非対称性が生み出される機構は生物学の長年の疑問でしたが、1990年半ばから遺伝子レベルでの研究が始まり、以来個々分野の研究は大きく進展し、いくつかのモデル生物においてはメカニズムの概要が解明されました。日本からも多くの重要な研究成果が発信されました。しかし、まだ多くの本質的な問題が残されています。これまで、この分野の研究者が集う国際会議がありませんでしたので、ぜひ日本で国際会議を開催してほしいという声を受けて、山田科学振興財団の支援と、理化学研究所 生命機能科学研究センター(BDR)のご協力により、開催の運びとなりました。

今回の国際会議には、2つの主題があります。1つは、生物多様性です:さまざまな生物において、左右非対称を生じる機構は、どれほど保存され、どれほど異なるのか?という問題です。2つ目の主題は、左右非対称性の起源です:個体の形態の非対称性は、突き詰めていけば、体を構成する何等かの分子がもつ非対称性に行き着くのだろうか?という疑問です。これらの問題について、perspectiveとprospectiveな視点から、情報を交換し議論する機会となることを願っています。

新型コロナウイルスの出現で不透明な点はありますが、山田コンファレンスの目的を考え、可能な限りonlineではなく現地でface-to-faceで議論できる形式にいたします。この分野のフロンテイアを開拓する国内外の研究者を招待していますが、それに加えて、一般参加者によるポスター発表を募り、一部の演題には口頭発表をお願いする予定です。若手研究者や大学院生を含む、国内外からの多数のご参加をお待ちいたしておりますので、興味のある方はどうぞ奮ってご参加ください。


理化学研究所 生命機能科学研究センター(RIKEN BDR) 
個体パターニング研究チーム チームリーダー 
濱田 博司 M.D., Ph.D. 

オーガナイザー

Martin Blum(University of Hohenheim, Germany)
Stéphane Noselli (iBV - Institut de Biologie Valrose, France)
Cliff Tabin (Harvard Medical School, USA)
濱田 博司 (理化学研究所 生命機能科学研究センター)

日程

2023年1月24日(火)~27日(金)

形式

オンサイト形式(オンライン配信、録画配信の予定はありません)

会場

理化学研究所 生命機能科学研究センター
神戸キャンパス(神戸地区西エリア)
発生・再生研究棟C オーディトリアム
〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町2-2-3
(ポートライナー「医療センター」駅徒歩約5分)
詳細は「アクセス」をご確認ください。

言語

英語(同時通訳はございません)

参加者数

上限150名
上限に達した場合は、締め切りを早めることがありますのであらかじめご了承ください。発表者のご参加を優先します。

参加費

無料
昼食費、懇親会費希望者のみ別途要

主催

riken bdr logo
    山田科学振興財団

共催

riken bdr logo
理化学研究所 生命機能科学研究センター

協賛

中内力コンベンション振興財団
文部科学省 科学研究費助成事業 基盤研究(A)「脊椎動物における左右対称性の破れ:繊毛依存的機構と非依存的機構」

ポスター

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