理化学研究所生命機能科学研究センター(RIKEN BDR)は、生命システム研究センター(QBiC)、多細胞システム形成研究センター(CDB)、ライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)を前身として、2018年4月に発足しました。
このたび、個体の一生を支える生命機能の解明を目指す研究者の国際的な知的交流を深め、研究の発展に資することを目的として、記念すべき第1回目の”BDR Symposium”を開催することとなりましたので、ご案内いたします。
今回のBDR Symposiumでは、"Control and Design of Biosystems"をテーマとし、2019年3月25日(月)~27日(水)の3日間の日程にて開催いたします。
生命システムとは種々の構成要素の相互作用によって成立する動的なネットワークです。近年、複雑な生命システムの時空間的制御や要素間の協調的な動作機構の理解が急速に進展したことにより、様々な生物学的スケール(分子、細胞、組織、器官、個体等)における生命機能の「操作とデザイン」を目指す研究が盛んになりつつあります。例えば、人工的な細胞合成、胚様体やミニ臓器(オルガノイド)の作成、老化や生殖などのライフイベントへの介入や再構成、理論的あるいは工学的手法を融合させたアプローチなどの新しい試みが始まっています。これら「操作とデザイン」によるアプローチは生命の根源的理解に貢献するのみならず、医療分野に新しい領域を生む基盤となることが期待されています。
トピックスとしては、以下のものを予定しています。
(1) Making embryoids and organoids
(2) Engineering approaches toward making artificial cells
(3) Artificial control of the life cycle
(4) Theoretical analysis for identifying/controlling biosystems
(5) Cutting-edge technology for artificial control of biosystem
本シンポジウムでは、世界的な研究者たちと次世代の研究を切り開く若手研究者や学生が一堂に会して議論を深めることにより、新たな知見を生み出し人的交流が促進されることを期待しております。
本会を活発な情報交換の場とするため、一般参加者によるポスター発表を募り、一部の演題には口頭発表をお願いする予定です。また、海外からの参加者(大学院生、研究員)を対象としたTravel Fellowshipを用意し、国内外からの多数の参加申込をお待ちいたしております。
なお、会場の制約から、多数のご応募がありました場合、主催者の判断で、参加者を180名程度に限らせていただく可能性がありますことをご承知おきください。
センター長 西田 栄介
オーガナイザー
北島 智也(理化学研究所 生命機能科学研究センター)
森下 喜弘(理化学研究所 生命機能科学研究センター)
田上 俊輔(理化学研究所 生命機能科学研究センター)
髙里 実(理化学研究所 生命機能科学研究センター)
田中 陽(理化学研究所 生命機能科学研究センター)
日程
2019年3月25日(月)~ 27日(水)
会場
理化学研究所 生命機能科学研究センター C棟1階オーディトリアム
〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町2-2-3
(ポートライナー「医療センター」駅徒歩約5分)
詳細は「アクセス」をご確認ください。
言語
英語(同時通訳はございません)
参加費
無料(希望者のみ昼食代、懇親会費別途)
・昼食代 3,000円(3日間)
・懇親会費 一般5,000円/学生1,000円
共催
サポート
本シンポジウムは理研シンポジウムの一環として開催いたします。