ご挨拶

来る2022年3月1(火)~3(木)に理化学研究所 生命機能科学研究センター(BDR)主催、RIKEN BDR Symposium 2022「Emergence in Biological Systems: Challenges to Bridging Hierarchies」をオンライン形式で開催いたします。

単純な要素の組み合わせから高次の新しい性質が生み出されることは生命現象の本質です。例えば、タンパク質は個々のアミノ酸では成し得ない複雑な機能を実現し、多細胞生物は発生・分化や意識といった個別の細胞にはない性質を獲得しています。このような高次機能の『創発』は生命の跳躍的進化を引き起こし、生命現象を非連続な階層に分断しています。しかし、個別の要素に注目する従来の生命科学の手法では、そのような階層をつなぐモデルの構築・理解は困難でした。

一方、近年、大規模データとその解析手法の発展によって、個々の事象の観察だけでは伺い知れない生物学の概念やモデルが生み出されつつあります。このような生命科学のパラダイムシフトは生命現象の分断された階層を連結し、生命のより深い理解に繋がると期待されています。 本シンポジウムでは最新の計測技術や人工知能などを統合する工学的・情報科学的アプローチを取り上げるとともに、そこから生まれる新しい概念・モデルを通して創発的な生命現象の理解に取り組む生命科学の新しい潮流を紹介します。

トピックスとしては、以下のものを予定しています。
(i) The Origin of Life
(ii) Adaptation and Evolution
(iii) Intracellular Organization
(iv) Multicellular Systems
(v) Brain Functions and Consciousness
(vi) AI, Computing and Robotics

本会を活発な情報交換の場とするため、一般参加者によるポスター発表を募り、一部の演題には口頭発表をお願いする予定です。若手研究者や大学院生を含む、国内外からの多数のご参加をお待ちいたしております。

riken bdr logo
理化学研究所 生命機能科学研究センター(RIKEN BDR) 
センター長 西田 栄介
 

オーガナイザー

入來 篤史(理化学研究所 生命機能科学研究センター)
大浪 修一(理化学研究所 生命機能科学研究センター)
柴田 達夫(理化学研究所 生命機能科学研究センター)
高橋 恒一(理化学研究所 生命機能科学研究センター)
田上 俊輔(理化学研究所 生命機能科学研究センター)
古澤 力(理化学研究所 生命機能科学研究センター)
Anna Wang Roe(Zhejiang University, China)

日程

2022年3月1日(火)~3日(木)

形式

オンライン形式(ZoomおよびSpatial Chat)

言語

英語(同時通訳はございません)

参加者数

上限500名
上限に達した場合は、締め切りを早めることがありますのであらかじめご了承ください。発表者のご参加を優先します。

参加費

無料

サポート



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本シンポジウムは理研シンポジウムの一環として開催いたします。

ポスター

PDF ポスターのダウンロード(6.63 MB)