大学生のためのBDRサマースクール

研究テーマ

研究テーマの詳細

研究テーマ  
  所属長名  研究テーマ詳細
所属・ラボ名
多細胞生物の発生動態を4次元顕微鏡と画像情報解析を融合して解析する
hayashi 大浪 修一 多細胞生物の発生過程は、受精卵が細胞分裂を繰り返し、三次元的な多細胞構造を形成する、極めて動的な現象です。時空間的に動的な現象のメカニズムを理解するためには、現象を定量化し、数理モデルを構築する手法が有効です。本実習では、線虫C. elegansの発生動態を4次元顕微鏡で撮影し、取得した4次元画像に画像解析技術を適用して、動的現象の抽出・定量化に取り組んでいただきます。定量データから発生動態を司るメカニズムの解明を目指します。
発生動態研究チーム
マウス卵母細胞における染色体分配装置のライブイメージング
phng 北島 智也 母なる細胞である卵子は、卵母細胞が減数分裂することで生まれます。卵母細胞は、遺伝情報を保持する 染色体を正しく卵子へ分配し、子孫に伝えるために、あらゆる手を使っています。本研究テーマでは、マウス卵母細胞の染色体および 分配装置をライブイメージングし、減数分裂における染色体分配のプロセスを直感的かつ定量的に理解することを目的とします。薬剤 を用いて特定機能を操作することで、それらの染色体分配に果たす役割を調べます。
染色体分配研究チーム
マウス胎仔における中胚葉分化細胞の追跡
fujiwara 髙里 実 私たちの研究室では、ヒトiPS細胞から3次元腎臓組織(腎臓オルガノイド)を分化誘導する研究をしています。この研究においては、実際の胚発生における組織発生のメカニズムを研究し、得られた情報を分化誘導法に活用する過程がとても重要になります。今回の実習実験では、マウス初期胚の細胞を蛍光ラベルして、その細胞が成熟し器官へと分化する様子を全胚培養系にて観察します。英語での実験指導、及び研究発表を行います。
ヒト器官形成研究チーム
ロボットとAIを駆使したiPS細胞の培養
kitajima 髙橋 政代
当研究室では、①匠の技をもつ熟練者の暗黙知・経験・ノウハウをロボットに実装することで誰でも使える技術に変換する、②実験構成を自律的にデザインするAIを開発する、の2つの柱によって再生医療研究をはじめとするライフサイエンス研究全ての分野の生産性を飛躍的に高める事に挑戦しています。本テーマでは、実際にロボットとAIに実際に触れることで、いま最先端のロボットとAIで何ができるのか・何ができないのかを身をもって体験してもらいます。実験の腕をロボットに、頭をAIに任せる次世代の研究者は、どのように研究を遂行し、どのような価値を生み出すのでしょうか。ぜひ一緒に考えてみましょう。
網膜再生医療研究開発プロジェクト
細胞の動態から発生のしくみを読み取る
inomata 林 茂生 細胞が有する多彩な形態形成と器官形成の能力を理解することは生命科学の大きな課題です。当研究室では小型で透明度の高いショウジョウバエの胚でイメージング解析、遺伝学、顕微操作などを利用して細胞を見ながら組織が作られるしくみを理解するための研究を行っています。受講者には答えの用意されていない研究課題について取り組んでいただき、研究者と共に答を考えていただきます。

形態形成シグナル研究チーム

神経活動の生体内イメージングと組織化学解析
hiratani 宮道 和成 脳には様々なタイプの神経細胞が存在し、複雑なパターンで活動することで動物の行動を生み出しています。ウイルス遺伝子工学を用いると、行動中のマウスにおいて特定のタイプの神経細胞の活動を記録できます。本研究テーマでは、運動や感覚に関連する神経細胞の動態をファイバーフォトメトリーを用いた生体内ライブイメージングで解析します。また観察した細胞を実際の組織切片で同定し、動物の行動と特定の神経細胞の活動との相関を考察します。
比較コネクトミクス研究チーム
臓器の中にある幹細胞と分化細胞
matsuzaki 森本 充
臓器を構成する細胞たちを顕微鏡で覗いてみると、まるで多彩なブロックが積み重なって作られているように見えるかもしれません。しかし実際の細胞たちはプラスチック片ではなく、一つ一つが独立した生物のように振舞っています。個性を持った無数の細胞たちは、どのように統合されて私たちの体を作っているのでしょうか?私たちの研究室では、呼吸器をモデルに3次元組織の構築、および時空間的に決められた細胞の誘導、維持の仕組みを統合的に理解することに挑戦しています。今回のコースでは、呼吸器の幹細胞を培養して作出した呼吸器オルガノイドを使って、幹細胞が細胞分化を経て機能を獲得していくプロセスを解析します。
呼吸器形成研究チーム
生物は恒常性破綻にどのように対応するか?
takasato Sa Kan Yoo
生物は、傷や癌や老化といった、生体内の恒常性の破綻にある程度まで対応することができます。その結果、恒常性の回復を達成できることもあれば、組織や最終的には個体の死に至ることがあります。私たちは、恒常性破綻に対する生物の対応を、遺伝学的アプローチやイメージングのできる実験系に落とし込むことで、そのメカニズムを、細胞・組織・個体レベルで明らかにすることを目指しています。具体的には、ショウジョウバエを使い、傷や癌や老化に対する応答メカニズムの解明を目指します。
動的恒常性研究チーム

TOP