期間中のレポート
|
昨年までは神戸、大阪のふたつのキャンパスで開催してきましたが、キャンパスの集約を受けて、今年から神戸キャンパスのみで行われることになりました。これまでは、参加者全員が神戸で一堂に会するのは最終日の報告会のみでしたが、今年は参加者27名全員が、初日から集うことになりました。 |
|
| 8月18日(月)初日 | |
非常に暑い日でしたが、参加者が集まり、 初日のオリエンテーションを開始しました。参加者の皆さんは、緊張気味の中、マイクを片手に自己紹介をしていきました。オリエンテーションが終わり、大いなる期待と少しの不安を抱えつつ、それぞれの配属ラボに向かいます。夕方には再び参集し、受入れラボの方々も加わり、夕食を食べながら参加者及びBDRメンバーとの交流を深めました。 |
|
| 8月19日(火)~21日(木) | |
|
2日目はPhngチームディレクターによる、ゼブラフィッシュを用いた血管のネットワーク形成過程研究に関する講義からスタートしました。英語での講義ではあったものの、参加者から次々と質問が出て、活発な講義となりました。講義の後、他のラボを見学するツアーが行われました。ここでもPIと生き生きと交流する参加者の姿が印象的でした。その後、再びラボに戻って実験の続きです。 |
|
![]() |
|
|
8月20日(水)は引き続きラボでの実験が行われました。 |
|
8月21日(木)早くも後半に突入です。午前中には、岡田 康志チームディレクターの、細胞内での分子や小器官の運動に関する講義がありました。新規に開発した超解像顕微鏡による美しい動画の数々に魅了された参加者も多かったようです。その後、ラボに戻り、最終日の研究発表に向けていよいよラストスパートです。 |
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
| 8月22日(金)最終日 | |
|
ついに最終日の研究発表会、影山センター長による激励の後、参加者が5日間の集大成となる研究発表に臨みます。司会やタイムキーパーなどの進行も参加者が担当し、自分たちの研究発表会を作り上げていきます。質疑応答も活発に行われました。 9ラボによる研究報告が終了した後、大会長のYooチームディレクターより各発表に対しての講評と、会全体を振り返る総評があり、報告会は無事に終了しました。 |
|
最後にみんなで記念撮影! 参加いただいた皆さん、本当におつかれさまでした。 |
|
5日間のサマースクールを終えて
| 東京大学農学部3年 新庄侑紗 | |
サマースクールが終わった時、私はロスに陥りました。応募を知った時は直感的に面白そうと感じ、半ばノリと勢いで応募しましたが、周りのレベルについていけるのか、初対面の人と1週間近く寝泊まりなんてできるだろうか、と当日まで不安でいっぱいでした。 しかし実際にサマースクールが始まると、予想以上に多くのものを得ることができました。中でも最大の収穫は、仲間のレベルの高さと熱意に圧倒されると同時に、自分の勉強不足と未熟さを痛感したことです。初めて耳にする他の研究チームの発表に高度な質問をし、日付が変わった後も熱い議論を交わす仲間の姿に、これまで感じたことのない大きな刺激を受けました。そして自分の知識や心構えがいかに発展途上で、これまで見てきた世界がいかに狭いかを知ることができました。今でも勉強会などで繋がりは続いていて、切磋琢磨し合える仲間は大きなモチベーションになっています。 また、分子生物学や発生生物学といったミクロな視点から生物をとらえる面白さに気づき、将来の選択の幅が広がったことも今回の大きな成果でした。大学では農業を学ぶ学科に所属しているため、当初はラボよりもフィールド主体の研究に興味がありました。しかし、農業にもその基盤となる生命現象の理解が欠かせないと感じたこと、そしてミクロな生物学への漠然とした憧れがあったことから応募を決意し、発生休眠の神秘性に惹かれてターコイズキリフィッシュの休眠研究に参加させていただきました。肉眼では見えない小さな世界で、複雑で多層的な生命現象が厳密にコントロールされており、それを多様な手法で美しく解析できるということを初めて体感し、分子生物学の魅力を強く実感しました。今後は分子・細胞レベルでのラボ研究にも挑戦したいと感じ、自身のキャリアを改めて見つめ直す良い機会になりました。 このような貴重な機会をいただいた理化学研究所の皆様に、心より感謝申し上げます。 |
|
| 東北大学理学部化学科3年 深津林太郎 | |
BDRサマースクールは私にとって,興味が広がると同時に,今後の進路について改めて考えるきっかけとなりました.私は元々有機合成化学の方面に進むつもりでしたが,大学での授業や研究を通じて生化学や分子生物学に興味を持ち始めました.そんな時にサマースクールの募集を見かけ,せっかくなら最先端の研究を見ておこうと参加を決めました. サマースクールでは蛍光レポータータンパク質の改良を目標に,レポーターの機能の測定やデータの定量的な解析,さらに構造生物学的な解釈を行いました.解析ツールは初めて使うものがほとんどでしたが,チームメンバーと教えあいながら進めることが出来ました.実験し,解析し,議論し,考察する.研究の醍醐味を濃縮した5日間でした. 他にも,研究室見学の際に将来に向けてのアドバイスをいただいたり,ラボの方々からリアルな話を聞いたりすることが出来ました.他の参加者からも,普段あまり聞く機会のない生物学のおもしろさやそれにかける情熱を聞き,刺激を受けました.こうしたサマースクールの経験から,生化学や分子生物学ってやっぱり面白いのでは?という思いが強くなり,合成化学と生化学を組み合わせたような研究ができる大学院を調べ始める程度には影響を受けている所です.サマースクールは,自分の専攻や主な興味とはすこし違った分野を体験するのにちょうどよい機会だと感じました.生命系を専攻していない人にこそ,参加してみてほしいと思います. 小長谷先生をはじめラボの皆様,そしてチームメンバーの2人には大変お世話になりました.また,他の参加者の皆様からも多くの刺激をもらいました.ありがとうございました. |
|
| 熊本大学医学部2年 N. Y | |
このサマースクールでは、実際の研究現場に足を運ぶことでしか得られない、知的な興奮と多くの学びを体験することができました。限られた紙幅ですべてを語ることはできませんが、特に心に残った経験をいくつか述べたいと思います。 まず、交流会やラボ訪問でPIをはじめとする第一線の研究者の方々のお話を伺う中で、一人ひとりが持つ研究哲学や、科学に対する純粋な熱意に触れることができたのは、何物にも代えがたい経験でした。 特に印象的だったのは、理論物理学ご出身の古澤先生のラボ訪問です。異分野の視点が見事に融合した研究内容に、分野を横断することの面白さと可能性を強く感じました。進路についてお話を伺う機会もいただき、自身の知的好奇心を羅針盤としてキャリアを切り拓いていく決意を新たにしました。 配属先の北島ラボでは、卵母細胞を用いた実験(薬剤処理、マイクロインジェクション、ライブイメージングなど)に携わりました。実験では、予想通りの結果に加え、予想外の結果も得られ、その意味をチームで考察し議論を交わす時間は、まさに研究の醍醐味そのものでした。 論文を読み込んで仮説を立て、実験で検証し、結果を議論するという一連のプロセスを、短期間ながら実地で学べたことは、今後の糧となる貴重な経験でした。その中で、自らの考えを的確に伝え、チームで協力して作業を進めることの難しさと、コミュニケーション能力の重要性も再認識させられました。 さらに、全国から集まった高い志を持つ同世代の仲間との出会いも大きな財産です。生命科学への尽きない好奇心を共有し、夜更けまで議論を交わした時間は、この上なく刺激的で楽しいものでした。 末筆ではございますが、このような素晴らしい機会を提供してくださった理化学研究所の皆様、そしてお世話になったすべての方々に、この場を借りて心より感謝申し上げます。 |
|
| 東京大学教養学部2年 藤田松義 | |
このタイトルは、高校の時に僕が考えた修学旅行のテーマ案です。残念ながら当時は選んでいただけなかったのですが、今回のサマースクールを振り返るとどうやらぴったり当てはまるような気がします。神戸理研での五日間はとても刺激的で、またとても印象深いものでした。 僕がお邪魔した発生動態研究チームでのテーマは、マウス胚の画像を解析して発生の動態を調べよう、というものでした。初日のラボ紹介の際にPIの方が仰っていた言葉が忘れられません。 「欲しいデータがあったら、自分で取ってくればいいんだよ」 曰く、市販の顕微鏡では自分の思うようなマウス胚の画像データが得られないので、他のラボと共同研究を行って専用の顕微鏡を開発されたとのことです。プレスリリースが出ていますので、ご興味を持たれた方はぜひ調べてみてください。また、その顕微鏡を作成しているラボも訪ね、レーザーの光路を調整して顕微鏡を組み立てている様子を教えていただきました。その顕微鏡は部屋いっぱいに広がっている大掛かりなもので、思ったよりも大きかったです。曰く「レゴブロックと同じですよ」とのことですが、内心「流石にそんなわけないだろ!」と突っ込まずにはいられませんでした。 理研の方だけでなく、一緒だった学生も面白い方ばかりでした。解析ソフトを使って「これ何なんだろ、わかんないねー」なんて言い合いながら皆で一日中パソコンと向かい合っていましたが、24時間ずっと楽しかったです。また、ホテルなどで他のラボの学生と話すと、大学の中だけでなく大学の外でもアクティブに活動していることが分かり、刺激的でした。サマースクールが終わった後も連絡を取っており、学会で再会することもあります。この素敵なご縁をずっと大切にしたいと思っています。 最後になりますが、PIの大浪先生、メンターの菅原さんをはじめ、発生動態研究チームの方々にはプレゼンテーションにあたってコメントを頂いたり、その他多くの場面で助けていただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。 |
|




